エム・ピー・ソリューションは8月18日、「病院やクリニックでの決済状況」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2026年7月1日~7月8日、過去半年以内に病院やクリニックの受診経験がある、関東圏在住20代~60代の男女500名を対象にインターネットで行われた。
受診時の決済方法、キャッシュレス決済が56.2%
直近の受診で利用した決済方法は、キャッシュレス決済(クレジットカード・QRコード決済・電子マネー・交通系ICカードの合計)が56.2%となり、現金の43.0%を上回った。前回調査(48.2%)から8.0ポイント増加となり、伸びは緩やかながら、医療現場においても支払いの主役が現金からキャッシュレスへと着実にシフトしていることがうかがえる。
なお、決済手段の内訳では、クレジットカードが40.8%と最も多く、次いでQRコード決済が11.0%となった。
全世代でキャッシュレス希望が7~8割
全ての決済方法が使える場合、キャッシュレス決済を希望する人は78.0%となり、前回調査(75.8%)からさらに増加した。世代別で見ても、30代(87.0%)や60代(86.0%)をはじめ、最も低い40代(67.0%)においても約7割がキャッシュレスを希望するという結果となった。世代を問わず医療現場におけるキャッシュレスニーズが高いことがわかった。
希望する決済方法の内訳をみると、クレジットカードが45.4%と全体の中で最も支持を集め、次いでQRコード決済が27.0%となった。交通系ICカード(3.0%)やその他電子マネー(2.6%)を大きく上回り、「使いたい決済手段」としてはクレジットカードとQRコード決済の2つに人気が集中していることがわかった。
現金払いの半数超が「本当はキャッシュレス」
直近の受診時に現金で支払ったと答えた人(n=215)のうち、53.5%が最も使いたい決済方法として「キャッシュレス」を選んだ。「使いたいのに使えない」層が引き続き半数を超えている実態が明らかになった。
最も使いたい決済方法として「キャッシュレス決済」を希望した人(n=390)のうち、受診先がキャッシュレス決済に対応しておらず受診を諦めた・受診先を変えた経験がある人は21.4%となり、前回調査(27.6%)からはやや減少したものの、決済手段の非対応が受診行動そのものに影響を与えている実態が続いている。世代別で見ると、20代が34.6%、30代が34.5%と特に高く、若年層ほどキャッシュレス非対応による受診先変更を経験している傾向が浮き彫りになった。
現金不足の経験者は28.0%
調査対象者全員に、会計時に現金の持ち合わせについて聞いたところ、受診後の現金不足の経験がある人は28.0%(n=140)となり、前回調査(39.4%)から11.4ポイント改善した。キャッシュレス対応が進んだことに加え、患者側での事前準備意識の高まりなどが要因として推測されるものの、依然として約4人に1人が現金不足を経験している。
現金不足を経験した人(n=140)に対応を聞いたところ、「現金を用意するためATMへ向かった」が67.1%で最多となった。「自宅へ取りに帰った」(23.6%)を含め、体調不良や怪我を抱えた中で追加の行動を強いられるケースが依然として少なくない。
病院選びに影響する決済方法
支払い方法が病院選びに与える影響を尋ねたところ、全体では「大きく影響する」(13.8%)「やや影響する」(35.8%)を合わせて49.6%が何らかの影響があると回答した。世代別に見ると、「影響する」と回答した割合(「大きく影響する」「やや影響する」)は、20代が55.0%、30代が66.0%と過半数を超える一方、50代(40.0%)や60代(36.0%)では約4割にとどまった。また、「大きく影響する」と回答した割合は、20~30代(21.0%~22.0%)は40代以上(7.0%~11.0%)の約2~3倍にのぼり、若年層を中心に医療機関選びにおいて決済の利便性を重視する傾向が鮮明になっている。
現金の持ち合わせ不足を経験したと答えた人(n=140)のうち、82.2%が「支払い方法は病院選びに影響する」(「大きく影響する」「やや影響する」)と回答した。一方、経験がない人(n=360)では36.9%にとどまり、その差は45.3ポイントにのぼった。一度でも会計時に困った経験は、その後の病院選びの基準そのものを大きく変えていることが、今回の調査で新たに明らかになった。



