東和薬品が田辺ファーマ製造子会社を買収、薬不足解消へエコシステム構想
東和薬品が田辺ファーマ製造子会社買収、薬不足解消へ

7月3日、後発医薬品(ジェネリック医薬品)大手の東和薬品が、先発薬中堅・田辺ファーマ(旧・田辺三菱製薬)の製造子会社を買収すると発表した。今年11月末までに田辺ファーマの2工場を取得し、さらに2027年4月以降には同社が製造販売承認を持つ17製品35規格の先発薬も承継する予定だ。承継予定の医薬品の多くが特許の切れた先発医薬品、すなわち「長期収載品」である。

東和薬品は、後発薬不足を解消するために生産増強を進めており、工場取得はその一助となる。一方、後発薬メーカーであるにもかかわらず先発薬を承継する動機は、一見してわかりにくい。真意はいったいどこにあるのか。東和薬品の吉田逸郎社長に聞いた。

買収の目的は「エコシステム構想」

吉田社長は今回の買収について、医薬品の安定供給に向けたエコシステムを実現する構想の一環だと説明する。20年末に発覚した小林化工の品質不正問題に端を発した後発薬の供給不安は長期化しており、いまだ解消の見通しが立っていない。

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品質不正で行政処分を受けた後発薬企業は、小林化工以外にもあり延べ20社以上に及ぶ。問題を指摘された企業は承認書どおりに製造できているか生産工程を見直すのに、時間がかかる。生産量が落ちた分を他社がカバーしないといけないが、その需要にまだ対応できていない。

生産余力不足が課題

国が後発薬の使用促進策を打ち出す中で、各社は自社の生産計画を達成するために工場の稼働率をそうとう上げており、もはやそれ以上の生産を引き受けることができない。この状況が今も続いている。

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