パナソニック、欧州のヒートポンプ式暖房生産を1.5倍に拡大へ
パナソニック、欧州のヒートポンプ式暖房生産を1.5倍に

パナソニックグループは、省エネルギー性能の高い住宅や商業施設向け「ヒートポンプ式暖房」の2026年度の生産台数が、欧州で前年度の1.5倍になる見通しを明らかにした。中東情勢の緊迫化で天然ガス価格が高騰し、化石燃料に依存しない省エネ製品への注目が高まったためだ。

燃焼式からヒートポンプ式へ

欧州の住宅暖房には、ガスや石油を燃やして作った温水を各部屋に配管を使って送り、放熱する「燃焼式」が多い。一方、電動のヒートポンプ式は、ガスや石油に頼らず室外機から外気の熱を集めて温めた水を循環させるため、二酸化炭素排出量を抑えられる。

同社は、チェコの工場で欧州用のヒートポンプ式を生産している。昨年、新棟を建設して、年産能力を15万台から70万台に拡張できる体制を整えた。総投資額は450億円だ。

冷房機能付き商品への関心

今後はヒートポンプ式暖房に冷房機能も加えた独自商品の販売も増やそうとしている。ドイツ南部ニュルンベルクで13~15日に開かれた、世界最大級の冷凍や空調、換気などに関する国際展示会「チルベンタ」では、冷房機能付きの商品に関心が集まっていた。

パナソニックHD傘下で空調などを手がけるパナソニックHVAC&CCの福永敏克常務執行役員は、現地で読売新聞などの取材に応じ、ヒートポンプ式について「燃料式が主流の中、大きな可能性が残されている。市場はどんどん広がる」との認識を示した。