金箔支える日本唯一の和紙、後継者ゼロで消滅危機 年商30年で3分の1
金箔支える日本唯一の和紙、後継者ゼロで消滅危機

金箔を支える日本唯一の和紙が、後継者不足により消滅の危機に瀕している。岐阜県の横野地区で400年以上続く手漉き和紙「横野和紙」は、金箔の裏打ち材として欠かせない存在だが、年商は30年で3分の1に減少し、工房も6軒から1軒にまで減った。

「私の代で最後かも」後継者ゼロの現実

上田手漉和紙工場の上田さんは、「私の代で最後かもしれません」と語る。現在、後継者はゼロ。かつては横野地区のほとんどの家が紙関連の仕事に携わっていたが、金箔の需要減少に伴い、技術を継ぐ者は絶えた。

和紙づくりの全工程が手作業

冬の川の冷たい水を使った「川ざらし」は横野和紙の特徴。通常は工房内の設備で洗うが、横野川の清流を利用する。水につけ、干し、50年前から使用する器具で叩き、漉き、干し、裁断する。全工程がほぼ手作業で行われる。

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簀桁職人は日本に数人

和紙を漉くのに欠かせない簀桁(すげた)を作れる竹細工職人は、日本に数人しかいない。原料のミツマタを育てる農家も高齢化が進む。上田さんは「家業のことより、そちらのほうが心配」と話す。

複雑に絡み合う日本の伝統工芸

横野和紙は金箔の裏打ち紙として、金箔製造を支えてきた。しかし、需要減と後継者不足で存続の危機にある。簀桁職人やミツマタ農家の減少は、和紙だけでなく金箔産業全体に影響を及ぼす可能性がある。

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