日産自動車は2026年7月16日、16年ぶりに全面刷新した高級ミニバン「エルグランド」の4代目モデルを発売した。新型はガソリン車を廃止し、ハイブリッド車(HV)の四輪駆動のみに絞ったラインアップが特徴だ。価格は初めて公表され、標準グレードのXが税込み689万7千円から、上位グレードのGが757万9千円からとなっている。
高級ミニバン市場の草分けが16年ぶりに復活
1997年に初代が登場したエルグランドは、高級ミニバン市場を切り開いた先駆的存在だ。2002年に2代目、2010年に3代目へとフルモデルチェンジを重ねたが、その後は新型投入が途絶えていた。その間、トヨタ自動車の「アルファード」が急速に台頭し、販売台数で大きく差を付けられていた。
日産は今回の新型で、滑らかな加速を実現するモーターや、走行シーンに応じて揺れを抑制するサスペンションを採用。走行性能に重点を置いたという。さらに、エンジン音に加えて路面騒音を打ち消すアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、車内の静粛性を高めた。
約6千台を受注、27年度にはAI運転支援モデルも
日産の大谷由希子・日本マーケティング本部副本部長は「運転の楽しさと快適な室内空間を高次元で融合させた」とコメントしている。新型エルグランドはすでに約6千台の受注を獲得しており、2027年度中には人工知能(AI)による運転支援技術を搭載したモデルを追加する計画だ。
新型エルグランドの売れ行きは、国内販売の立て直しを目指す日産にとって試金石となるとみられる。高級ミニバン市場ではトヨタ・アルファードが依然として強いが、日産は16年ぶりの全面改良で巻き返しを図る。



