2026年7月10日に発売されたホンダの新型「フィット」。グレード体系が大幅に見直され、購入時にどのグレードを選ぶべきかが注目されている。本記事では、エントリーグレードの「X」とクロスオーバーテイストの「CROSSTAR」を中心に、その特徴と注意点を詳しく解説する。
エントリーグレード「X」の魅力
新型フィットのベースグレードとなる「X」は、ガソリンモデル(FF)が180万6200円と、原材料高騰の中でも約3万円高に抑えられ、リーズナブルな価格を維持している。この価格帯のガソリンコンパクトハッチバックにはトヨタ「ヤリス」やマツダ「MAZDA2」が存在するが、フィットの強みは電動パーキングブレーキと渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールを標準装備している点にある。
ただし、ヘッドライトはハロゲン、エアコンはマニュアルタイプなど、装備を簡略化することで価格を抑えている。長距離移動にも対応できる助手として考えるなら、費用対効果の高いグレードと言えるだろう。
一方、e:HEVモデル(FF)は223万8500円で、ヤリスのハイブリッドモデルと約1万円差にとどまる。ヤリスはハイブリッドになると電動パーキングブレーキに加え、ナビ機能付きディスプレイオーディオが標準となるため、フィットのコストメリットは薄れるのが実情だ。
「CROSSTAR」の特徴と注意点
「CROSSTAR」は、SUVテイストのスタイリングが魅力のグレードで、ステアリングヒーター、シートヒーター、UV+IRカットフロントドアガラスなどを標準装備する。このスタイルが好みのユーザーが指名買いする傾向が強く、他のグレードとの比較検討はほとんどないという。
ただし注意点もある。CROSSTARは他グレードより大径タイヤを装着するため、2WDモデルでも全高が1570mmとなり、一般的な立体駐車場(全高1550mm以下が目安)に入れられない可能性がある。また、「ブラインドスポットインフォメーション」「後退出庫サポート」「マルチビューカメラシステム」といったメーカーオプションが選択できない点も留意したい。
次回は、今回のマイナーチェンジで主役となる「Z」と「RS」について詳しく紹介する。



