札幌駅北口周辺は大きな変貌を遂げている。かつて「駅裏」と呼ばれたエリアには高層マンションやホテルが立ち並び、中でも地上48階建て、高さ175.2mの「ONE札幌ステーションタワー」が圧倒的な存在感を放つ。
2023年12月に竣工したこのタワーマンションは、大和ハウス工業、住友不動産、東急不動産、NIPPOの共同販売で、総戸数624戸。地下鉄さっぽろ駅と地下通路で直結し、低層部には商業施設や劇場、隣接地にはホテルも整備された複合開発である。2021年11月に販売が始まり、竣工前の23年8月には全戸完売。一般分譲された542戸の価格は5160万~数億円で、当時の北海道では最高となる5億円の住戸が話題となった。平均坪単価は約400万円、1億円以上の住戸は130戸に上る。
住宅としてのマンションとは別の「顔」
関係者らは「北海道を代表する、成功した再開発」と高く評価する。しかし、販売時に公表された購入者属性を見ると、実際にここで暮らす実需は約35%にとどまり、このタワーが一般的な住宅とは異なる顔を持つことが明らかになった。
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