シニアバイト雇用企業61%、新規採用は減少も雇用は拡大―マイナビ調査
シニアバイト雇用企業61% 新規採用減も雇用拡大

マイナビは7月8日、「シニアバイトの採用に関する企業調査(2026年版)」の結果を発表した。調査は2026年5月15日から29日にかけて、直近半年(2025年12月~2026年5月を想定)以内にアルバイトの採用業務に携わった20~60代の男女1,483名を対象にインターネットで実施された。

シニアバイト雇用企業は61.0%に拡大、新規採用は微減

直近半年間に65歳以上のシニアアルバイトを「新たに採用した」企業は34.9%で、前年(37.4%)から2.5ポイント減少した。一方、シニアバイトを「雇用している(雇用しており半年以内に新たに採用した+雇用しているが半年以内は新たに採用していない)」企業は61.0%で、前年(57.9%)から3.1ポイント増加。新規採用の動きはやや鈍化したものの、雇用自体は着実に広がっている。

業種別:警備・清掃・介護で高水準、製造ラインで新規採用が最多

業種別の雇用率を見ると、「警備・交通誘導」が83.1%で最も高く、次いで「清掃」(76.4%)、「介護」(70.3%)が続き、従来からシニア人材の活用が進んできた分野で高い水準を維持した。一方、新規採用率では「製造ライン・加工(メーカー)」が47.7%でトップとなり、新たな分野への広がりも見られる。

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今後の採用意向は56.4%、期待する役割は専門性

今後シニアバイトを「採用したい(積極的に採用したい+どちらかといえば採用したい)」と回答した企業は56.4%で、半数超が意欲を示した。採用したい理由としては「人手不足の解消・改善に繋がるから」が45.6%で最多。期待する役割・能力では「職場に特有の専門知識・専門スキル」が32.2%でトップとなり、次いで「シニアの応募者の安心材料」(29.7%)、「第一線で現場社員として活躍するための知識・スキル」(28.3%)が続いた。企業は単なる人手不足解消だけでなく、経験や専門性を活かした活躍を期待している実態が浮き彫りになった。

ハッスルシニアの雇用割合は約7割、製造ラインで最多

現在シニアバイトを雇用している企業に対し、ハッスルシニア(65歳以上で週30時間以上または週5日以上勤務し、働く意欲が高いシニア)の割合を尋ねたところ、「半数以上」と回答した企業は33.2%。「ハッスルシニアがいる(半数以上+それ未満)」と回答した企業は69.8%に上り、約7割の企業で意欲の高いシニアが活躍していることが明らかになった。業種別では「製造ライン・加工(メーカー)」が85.7%で最も高く、継続的・反復的な業務内容がその傾向を後押ししているとみられる。

ハッスルシニアの評価:仕事の量・丁寧さで高評価、影響は人材不足緩和

実際に雇用している企業によるハッスルシニアの評価は、「仕事の量」で64.5%、「仕事の丁寧さ」で63.7%と高水準。全体としてポジティブな評価が多い。職場への影響としては、「人材不足の緩和につながる」が42.4%で最多、次いで「責任感があり、欠席・離職が少ない」(35.4%)が続き、戦力としての安定性や貢献度が評価されている。一方、課題としては「突発的な体調不良や通院等によるシフト調整の発生」(30.2%)、「デジタルツールや新たな業務への対応に時間がかかる」(29.3%)が挙げられ、シニア層全体に共通する傾向が確認された。

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企業の施策:時給引き上げや休暇付与が上位、責任ある役割は限定的

ハッスルシニアの活躍に向けて企業が行っている施策では、「時給の引き上げ」が54.9%、「有給休暇の付与」が48.3%、「休息時間の十分な確保」が45.3%で上位となった。一方、「他のシニアよりも優遇した条件設定」(30.4%)や「役職や責任のあるポジションの付与」(32.8%)は実施割合が低く、体調面や勤務条件への配慮は進むものの、やりがいや責任ある役割の付与は限定的である実態が浮かんだ。