電気自動車(EV)や建設機械など車両向けの全固体電池の量産が始まろうとしている。台湾の輝能科技(プロロジウムテクノロジー)が先陣を切り、2025年10月にエンジニアリングサンプルの出荷を開始した。同社は車両向けに限らなければ、2024年から全固体電池セルの量産を始めており、既に年産GWh級の規模で製造しているという。
プロロジウムに続き、複数の中国企業も全固体電池の量産を計画している。一方、トヨタ自動車は2027~2028年の出荷計画を維持しているが、競合他社に遅れを取れば、次世代電池の本命とされる全固体電池市場で優位性を失う可能性がある。
全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度が高く、安全性にも優れるとされ、EVの航続距離延長や充電時間短縮に貢献すると期待されている。各社の開発競争が激化する中、トヨタが計画通りに量産を実現できるかが注目される。



