埼玉県内企業の4割がリファラル採用導入、離職率低下に期待
埼玉県内企業の4割がリファラル採用導入、離職率低下に期待

自社社員の紹介で採用選考を行う「リファラル採用」の制度が、埼玉県内の企業で広がっている。民間調査機関による最近の調査では、県内企業の約4割が実施していた。社員の知人などにあたるため、人材紹介会社を通じた採用より離職が少ないと考える企業が多く、今後も関心を集めそうだ。

武蔵野銀行が2024年に導入

武蔵野銀行は2024年、従来の選考方法に加えてこの制度を導入した。行員と求職者のつながりをいかして社風や具体的な仕事の魅力、やりがいなどを伝えることで、同行に適した人材の採用につなげることが狙いだ。

これまでの実績として、行員が紹介した知人を、営業職や企画職などで採用した例が複数あるという。

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中期経営計画で200人の中途採用

同行は26~29年度の中期経営計画に、中途採用で200人を雇用することを盛り込んだ。「業務の多様化が進む中、複数の採用経路を持つことの意義は大きい」として紹介による採用を重視している。活用を促進するため、全行員約2000人に同行を紹介する名刺サイズのカードを配り、知人らに渡してもらっているという。

調査で4割超が導入と回答

東京商工リサーチ埼玉支店が6月に実施した調査では、有効回答があった県内企業226社のうち97社(42・9%)がこの制度を導入していると回答した。従業員の定着率が最も高い採用方法を尋ねた質問でも48社と最も多く、ハローワークが20社、「会社ホームページや採用広告」が18社と続いた。

調査を担当した同支店の上岡弘明氏は「求人にかかる費用も抑えられる。制度を導入する企業は増加するのではないか」と指摘した。

◆リファラル採用=リファラルは「紹介、推薦」の意味。社員が自社の社風などに合うと判断した知人らに自社を紹介し、選考を受けてもらう。ミスマッチ(会社と求職者の認識のずれ)を減らし、採用コストを抑えられると期待されている。

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