肝臓外科医の尾形哲氏によると、脂肪肝を改善するためには「筋肉」の“質”と“量”が鍵を握るという。無理な減量は脂肪が燃えにくい体を作り、リバウンドしやすくなる原因の一つだ。
減量中こそ十分なタンパク質を
そこで重要になるのが、減量中でも十分なタンパク質を毎食とること。鶏むね肉には筋肉の材料となる良質なタンパク質が豊富に含まれている。習慣的に食べることで、糖質を控えめにした減量中でも筋肉の維持に必要なアミノ酸を補いやすくなる。
適切な糖質調整、総摂取エネルギーの見直し、そして運動と組み合わせることで、筋肉を守りながら脂肪を減らしやすい状態を目指せる。
鶏むね肉が脂肪肝に効くメカニズム
鶏むね肉には、アラニンやグルタミンなど糖新生の材料にもなりうるアミノ酸が含まれている。さらに、ロイシン、イソロイシン、バリンからなるBCAAも含まれており、筋肉の維持を支える食材として有用だ。
BCAAは筋肉の合成を助けるだけでなく、筋肉の分解を抑え、エネルギー源としても利用される。なかでもロイシンは筋タンパク質合成のスイッチとして働く重要なアミノ酸である。
鶏むね肉は、「糖原性アミノ酸」と「BCAA」の働きによって筋肉を支え、その筋肉が肝臓の代謝を支えるという好循環を生み出す。つまり、鶏むね肉を習慣的に食べることで筋肉の“量”と“質”を維持しながら“脂肪を減らす”ことが可能になる。
尾形氏は、鶏むね肉を「肝臓をいたわるNo.1食材」と位置づけている。
具体的な食べ方の目安
筋肉を維持するために必要なタンパク質量は、体重によるが1食当たり20g程度。体重(kg)×1~1.3(g)の1日量を3食に分けた量だ。しかも、3食のなかで偏らず、毎食摂ることが肝心。
鶏むね肉なら、約100gで1食分がまかなえる。鶏むね肉1枚はおよそ300gなので、1枚で3食分が目安となる。ただし、体格の大きな人や習慣的にハードな運動をする人は1枚で2食分が適量だ。
低糖質・高タンパク質な「チキン南蛮」のレシピなども参考に、毎日の食事に取り入れることが推奨されている。



