円高の進行や企業決算を受けて、株式市場は方向感の定まらない展開が続いています。こうした局面では、NISAで人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆる「オルカン」のような株式100%ファンドは値動きが大きくなりがちです。資産全体の値動きを抑えながら長期運用を続けるための選択肢として注目されるのが債券ファンドです。本記事では、NISAで購入できる注目の5本を紹介します。
オルカンのリスクを抑える4つの方向性
オルカンは全世界の株式に投資を行うファンドであり、世界的な株価下落時のリスクが大きいのが注意点です。この弱点を補うには、主に以下4つの方法があります。
- 債券ファンドを追加する
- バランス型ファンドを追加する
- コモディティ(エネルギー・貴金属・農作物など)のファンドを追加する
- REIT(不動産投資信託)を追加する
上記のうち、投資初心者の方におすすめなのは債券ファンドです。債券は株式とは異なる値動きを示すことが多く、オルカンと併用すれば株価下落リスクに備えられます。
オルカンに足すのにおすすめの債券ファンド5選
オルカンと併用するのに向いている債券ファンドを5本紹介します。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本)
“オルカン”や”S&P500”でもおなじみ、低コストで知られるeMAXIS Slimシリーズのファンドです。日本を除く、先進国の債券市場の値動きに連動する投資成果を目指します。
基準価額・純資産ともになだらかな上昇傾向であり、純資産総額は約2,500億円で推移しています。通貨別の資産構成比は、米ドル45.7%、ユーロ29.0%、中国元12.5%、イギリスポンド5.6%となっています。
たわらノーロード 先進国債券
「FTSE世界国債インデックス」という指数に連動する成果を目標とするファンドです。日本は対象外であり、円ベースで為替ヘッジは行いません。
基準価額・純資産ともになだらかな上昇傾向を示しています。国別構成比は、アメリカ44.75%、中国12.17%、フランス6.97%、イタリア6.39%、ドイツ5.54%です。
フランクリン・テンプルトン・アメリカ地方債ファンド(為替ヘッジなし)
米国の地方債に投資を行うファンドです。米国の地方債とは、米国の地方自治体がインフラ整備などの支出の財源として発行する債券です。
主に各銘柄の信用リスクや、相対価値の魅力度に着目してポートフォリオを構築。地方債の発行状況によっては、米国国債を中心とする場合もあります。足元で純資産は300億円前後、基準価額は13,000円台で推移しています。
フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンド(資産成長型)Dコース(為替ヘッジなし)
「悠々債券」の愛称が付けられたファンドで、20年以上の運用実績があります。フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンドには全部で4種類ありますが、ここでは為替ヘッジなし・資産成長型のコースを取り上げます。
先進国債券の「安定性」と、ハイ・イールド債券とエマージング債券の「好利回り・成長性」の両立を目指して運用しています。2026年5月時点における国別の組入れ状況は、アメリカ59.6%、ドイツ7.0%、カナダ4.4%、イギリス3.1%、日本2.6%です。
ニッセイ外国債券インデックスファンド
日本を除く主要国の国債に投資を行うファンドで、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」に連動する成果を目指します。この指数は、日本を除いた世界主要国の国債の総合収益率を、各市場の時価総額で加重平均したものです。
2026年2月時点の国別配分は、アメリカ46.0%、中国11.4%、フランス7.2%、イタリア6.7%、ドイツ5.6%などとなっています。



