吉野家ホールディングスが展開する一人焼肉の新業態「焼肉ライク」が好調だ。2023年12月期の既存店売上高は前年比30%増と、外食業界全体が苦戦する中で異例の伸びを示している。
なぜ「焼肉ライク」が支持されるのか
同業態は、一人でも気軽に焼肉を楽しめる店舗として2018年に1号店を出店。コロナ禍で個人客の需要が高まったことも追い風となり、現在は国内外で約80店舗まで拡大している。
人気の秘密は、注文から会計まで非接触で完結するシステムにある。タブレットで注文し、焼き肉はロボットが運ぶ。これにより、人件費を抑えつつ、客は自分のペースで食事を楽しめる。
効率化が生み出す競争力
「焼肉ライク」の強みは、徹底した効率化にある。客席はカウンターのみで、焼き台は一人一台。煙を吸い込むダクトも各席に設置し、換気の効率を高めている。
これにより、回転率は通常の焼肉店の約2倍。客単価は1500円程度と抑えられ、ファストフード感覚で利用できる。吉野家の既存店と比べても、客単価は高いという。
今後の展開
吉野家HDは、2024年度中に「焼肉ライク」をさらに20店舗程度出店する計画だ。海外展開も視野に入れ、アジアを中心に進出を検討している。
外食業界では人手不足が深刻化する中、省人化と高収益を両立させる「焼肉ライク」のビジネスモデルは、今後の外食のあり方を変える可能性を秘めている。



