日経平均株価が7万円を突破し、キオクシアホールディングスなどのAI・半導体銘柄が市場を牽引する中、資産2億円超の個人投資家として知られる「なごちょう」氏は、割安株投資(バリュー投資)を貫く姿勢を崩さない。その理由と、今後の注目セクターについて、同氏が語った。
AI・半導体銘柄主導の相場、バリュー投資家への恩恵は限定的
なごちょう氏は、現在の日本株市場について「大型株というより、生成AI関連銘柄が株高を牽引している」と分析。半導体の材料・製造装置から光ファイバー、変圧器、配電盤、電力会社まで裾野が広い一方、「それ以外の銘柄は不人気で、食品株や建設株などが売られている。AI・半導体株を持っていない人にとっては恩恵のない相場だ」と指摘する。
同氏自身のポートフォリオへの影響について、「あまり恩恵はない」と率直に語る。今年1月から2月にかけては幅広い銘柄が上昇し、2月27日に資産は過去最高を更新したが、翌日のイラン攻撃開始による中東情勢緊迫化以降はAI関連株だけが上昇しているという。
キオクシア急騰でも割安株投資をやめない理由
キオクシアやソフトバンクグループなど、株価が急騰した銘柄に乗り換える投資家が増えている現状について、なごちょう氏は「割安株投資をやめるつもりはない」と明確に語る。同氏は1995年12月、学生時代にアルバイトで貯めた50万円を元手に株式投資を開始。徹底した銘柄分析と低リスク志向の「超分散投資」を継続し、日中は家業の文房具店で働きながら資産を2億円超にまで増やした。
その投資哲学は、短期的な値上がり益を追うのではなく、割安な銘柄を長期保有するスタイル。キオクシアのような急騰銘柄に飛びつくのではなく、地道な銘柄選びを続けることで、安定したリターンを目指している。
今後の注目セクターと投資戦略
なごちょう氏は、今後の注目セクターとして、AI・半導体関連以外の割安セクターを挙げる。具体的には、食品株や建設株など、現在売られている銘柄の中に割安な投資機会があるとみている。同氏は「市場全体がAI一色になる中で、見落とされている優良銘柄を発掘することが重要だ」と強調する。
また、新NISA(少額投資非課税制度)で「オルカン」(全世界株式インデックスファンド)を買うべきかという質問に対しては、個人の投資目的やリスク許容度によるとしつつも、「インデックス投資も一つの選択肢だが、自分は個別銘柄の分析を重視する」と述べ、あくまでバリュー投資のスタンスを崩さない姿勢を示した。
なごちょう氏は、割安株投資を続けることで、AI・半導体一辺倒ではない分散効果を享受し、長期的な資産形成を目指すとしている。



