TBS海外スタジオ、27年度売上81億円超へ 海外OTT向け3作品納品で
TBS海外スタジオ、27年度売上81億円超へ 海外OTT向け3作品納品で

TBSホールディングスは6日に発表した2026年度第1四半期決算資料で、グループの海外戦略スタジオ・THE SEVENについて、2026年度の売上高が63億円を超え、2027年度には81億円を超えるとの見通しを示した。27年度は、海外OTT(動画配信サービス)向け3作品の完成・納品を予定しており、26年度から18億円以上の増収を見込む。日本発の映像コンテンツを世界市場へ届ける事業が、新たな成長段階に入る。

海外OTT向け3作品の納品で81億円超へ

THE SEVENは現在、海外パートナーと連携しながらコンテンツの開発を進めている。成長戦略を「ブランド構築」「海外パートナーとの連携/新ビジネスモデル構築」「IPを保有した上での世界的ヒット」の3段階に分け、作品を受託制作するだけでなく、自社でIPを持ち、長期的に収益を生み出す事業モデルの確立を目指す。

2026年に世界配信されるNetflixシリーズ『国民クイズ』は、THE SEVENが初めて企画・制作するコンテンツ。伝説的カルトコミックを原作に、完全映像化に挑む。

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このほか、TBS、U-NEXT、THE SEVENによるグローバルプロジェクトドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』が5月から世界配信され、HBO Maxで延べ47カ国のトップ10入りを記録。10月には、宮藤官九郎氏と磯山晶プロデューサーがタッグを組むNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』の世界配信も予定されている。

第1四半期の増収に38億円超寄与

THE SEVENは、すでにTBSグループの業績を大きく押し上げている。2026年度第1四半期のTBSホールディングスの連結売上高は、前年同期比4.8%増の1,054億1,900万円となり、第1四半期として過去最高を記録した。主な増収要因として、THE SEVENによる大型作品の納品も挙げられ、前年同期からの売上高増加に38億4,100万円寄与した。

一方、TBSテレビ単体では、スポット広告収入の減少(26億6,200万円減)などにより微減収となった。広告市況が軟調に推移する中、THE SEVENをはじめとする放送外のコンテンツビジネスが、グループの増収を支える構図になってきている。

世界市場へ向けたコンテンツ開発を目的に設立

THE SEVENは、TBSグループの海外戦略を担う会社として、TBSホールディングスの出資により2022年1月に設立された。ドラマや映画などのハイエンドな映像作品にとどまらず、映画、ライブエンターテインメント、ライセンス事業など、IPを核とした多角的なビジネスを視野に入れている。

グローバル配信サービスが求める品質に応えるため、神奈川・横浜市のTBS緑山スタジオ内には、配信プラットフォーム向けの大型作品にも対応する専用スタジオを整備。海外の制作会社や配信事業者との提携を重ねながら、世界水準の作品を継続的に生み出す体制の構築を進めている。

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