日中関係の悪化により中国からのインバウンド(訪日客)需要に陰りが見える一方、他の国や地域からの需要は高水準を維持している。こうした中、寿スピリッツは体制を整えつつ着実に業績を伸ばしており、注目に値する。
土産菓子最大手、40超のブランドを展開
寿スピリッツは和・洋菓子の国内大手である。全国の観光地に販売子会社を持ち、地域限定の土産菓子では最大手とされる。小樽の洋菓子「ルタオ」、山陰の名菓「因幡の白うさぎ」、子会社のシュクレイが手がける「フランセ」などが著名で、ショップブランド店舗は国内135店に上る。生産拠点はグループ合計11拠点を有する。
駅や空港への出店戦略でファン層拡大
同社は駅や空港など交通量の多い場所に出店することで、口コミによるファン層の拡大を狙う。何気なく買った土産が実は寿スピリッツの手がけたものであることも少なくない。
インバウンド向けも増収を確保
中国からのインバウンド需要が減少する中でも、同社はインバウンド向け売上で増収を確保している。これは、中国以外の国や地域からの訪日客需要が高水準を維持していること、また同社のブランド力と販売網の強さが寄与しているとみられる。
経済ジャーナリストの和島英樹氏は、「日中関係の悪化によって中国からのインバウンド需要に陰りが見える一方、ほかの国や地域からの需要は高水準を維持している。こうした中、体制を整えつつ着実に業績を伸ばしている寿スピリッツをマークしたい」と指摘する。
寿スピリッツは連続して最高益を更新しており、今後の動向が注目される。



