シャープは7日、2027年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終利益が5月時点の予想より170億円少ない250億円(前期比47.3%減)になる見通しだと発表した。中東情勢の悪化に伴う原材料費の高騰や円安が影響した。
営業利益も引き下げ
本業のもうけを示す営業利益も190億円少ない300億円(前期比38.2%減)に引き下げた。家電に用いる樹脂を中心とした部材価格の高騰が約100億円、円安が約90億円の押し下げ要因となる。売上高は1兆7700億円(前期比6.5%減)のまま据え置いた。
2026年4~6月期決算
同日公表した2026年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比7.9%減の4352億円、最終利益が88.6%減の31億円だった。
AIサーバー事業参入へ
オンラインで記者会見した河村哲治社長は、9月にも成長分野の一つに掲げるAI(人工知能)サーバー事業に参入する方針を明らかにした。親会社の台湾・鴻海精密工業が製造する米エヌビディアの画像処理半導体(GPU)を使ったサーバーをシャープブランドで展開する。
さらに鴻海との協業を強化するため、10月をめどに台湾に新たな拠点を設立することも発表した。河村氏は「お互いが持っている技術力を融合し、どういう新規事業ができるかを共に考えていく」と述べた。
液晶子会社を吸収合併
シャープは7日、液晶事業を手がける子会社「シャープディスプレイテクノロジー」を10月1日付で吸収合併すると発表した。本体に一体化することで効率化を図るとともに、液晶技術を他の事業に生かす狙いがある。
2020年に分社化し、亀山工場(三重県亀山市)を運営してきた。第1工場は車載用の液晶パネルの生産を続けるが、主にスマートフォン向けのパネルを手がける第2工場は、今年12月に稼働を停止することが決まっている。



