三菱UFJ、海外M&Aで過去最高益 2025年3月期純利益1.5兆円
三菱UFJ、海外M&Aで過去最高益 純利益1.5兆円

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が2025年3月期の連結純利益で1兆5000億円と過去最高を記録した。前年比で約20%増の大幅な伸びを示し、国内メガバンクの中でもトップの収益力を誇る。同社は海外での買収(M&A)や金利上昇を背景に、収益基盤を強化している。

海外M&Aが収益を牽引

MUFGは近年、アジアや米国を中心に積極的なM&A戦略を展開。特に、タイの大城銀行(バンク・オブ・アユタヤ)やインドネシアの銀行への出資拡大が収益に大きく貢献した。2025年3月期の海外事業の純利益は前年比30%増の8000億円となり、全体の過半を占める。MUFGの亀澤宏規社長は「海外事業が成長の柱となっている。今後も有望市場での投資を継続する」と述べている。

金利上昇が国内事業を下支え

国内では、日本銀行の金融政策正常化に伴う金利上昇が貸出金利の改善につながり、国内銀行業務の純利益が前年比10%増の5000億円となった。また、株式市場の活況を受けて、投資信託や保険商品の販売手数料も増加。資産運用部門の収益は前年比15%増の2000億円に達した。

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コスト削減とデジタル化の進展

MUFGは2023年から進める構造改革により、2025年3月期までに500億円のコスト削減を達成。店舗網の統合やデジタルバンキングへの移行が奏功し、経費率は前年比2ポイント改善した。同行は2026年までにさらに300億円の追加削減を目指している。

今後の見通しと課題

2026年3月期の純利益目標は1兆6000億円と、さらなる増益を見込む。ただし、海外事業では地政学リスクや規制強化の影響が懸念される。また、国内では人口減少による貸出需要の減少が長期的な課題だ。MUFGはこれらのリスクに対応するため、非金利収入の拡大や新興国市場でのプレゼンス強化を図る方針だ。

業界関係者は「MUFGの海外戦略は成功しているが、競合の三井住友FGやみずほFGも追随しており、優位性を維持するにはさらなる差別化が必要」と指摘する。MUFGの今後の動向が、日本のメガバンク全体の戦略に影響を与えそうだ。

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