「農機や水道用の鉄管といったクボタの既存事業は、それぞれの市場でリーダー的なポジションにいます。過去に成功を収めた分だけ、守らないといけない部分も増えるんですね。だから、失敗しないための工夫はたくさん制度化されている一方、新しい事業を起こしにくい側面があるなと感じていました」
こう語るのは、今年1月に社長へ就任したクボタの花田晋吾氏(62)だ。花田社長は就任後、「両利きの経営」を打ち出し、企業風土改革を進めている。
「両利きの経営」とは
花田社長は「『両利きの経営』とは、既存事業を磨き上げる『深化』と新たな価値創造に挑戦する『探索』を並行して進める考え方です。世の中の変化が激しくなるなかで、今までの事業とは少し離れた分野でも新たな勝ち筋を見つけていかなければならない。そのための企業風土改革を進めています」と話す。
本社移転も深く関連
クボタは5月、本社をJR大阪駅直結の複合施設へ移転した。花田社長は、この本社移転が「両利きの経営」と深く関わっているという。具体的な取り組みとして、「ラボ」と名付けた活動を進めていると述べた。



