川邊健太郎氏はこのほど著書『7つの激変』を上梓し、インターネット業界の30年以上の観察を踏まえた証言を全3回で語っている(第3回)。
ヤフーは2012年の宮坂学社長の新体制でスマホシフトに乗り出した。国内ポータルでは確固たる地位を築いたが、EC分野では米アマゾンや楽天に差を付けられていた。CtoCのYahoo!オークションは健闘したが、Yahoo!ショッピングは完全に2社の後塵を拝しており、ヤフーは広告が順調だったためECに本気で踏み込めなかった。
孫正義氏の叱咤
親会社ソフトバンクの孫正義氏は、ヤフーショッピングの話になると決まって「ヤフーのEコマースって万年3位じゃん?」と言い、川邊氏が返す言葉を探していると「これ、どうにかしないの?」と追い打ちをかけた。「いつ日本一になるか」「どうやってなるか」というやり取りは会長退任まで続いた。
アマゾン合弁断念の因縁
実はアマゾンが日本進出を検討した際、ソフトバンクとの合弁構想があった。孫氏が当時ヤフー社長の井上雅博氏に相談すると、井上氏は「ECはウチでもやるので組まないでいいです」と答え、両社が組むことはなかった。
AI駆動の企業へ
川邊氏は「大企業ではなく、AI駆動の会社を作る」と述べ、自身の新たな挑戦を示した。



