日本郵便は2025年10月1日から、個人向けゆうパックの運賃を平均約10%値上げすると発表した。この値上げは、荷物のサイズや配送距離に応じて最大150円の増額となる。例えば、60サイズ(縦横高さの合計が60cm以内)の荷物を同県内に送る場合、現行の運賃は870円だが、改定後は950円となる。一方、160サイズ(同160cm以内)の荷物を全国に配送する場合、現行の1,770円から1,920円に値上がりする。
値上げの背景と理由
日本郵便は、値上げの理由として、人件費や燃料費などの物流コストの上昇を挙げている。また、宅配便市場全体で競争が激化する中、経営の安定化を図る必要があると説明している。同社は2024年3月期決算で、郵便・物流事業が赤字となっており、収益改善が急務となっている。
法人向けは据え置き
今回の値上げは個人向けのゆうパックに限定され、法人向けのサービスは現行の料金を維持する。日本郵便は、個人顧客の利用動向を慎重に見極めながら、将来的には法人向けも含めた全面的な料金改定を検討する可能性があるとしている。
業界全体の動き
宅配便業界では、ヤマト運輸や佐川急便など他社も相次いで値上げを実施しており、今回の日本郵便の動きは業界全体の流れに沿ったものと言える。消費者の間では、配送料の負担増に対する懸念の声も上がっている。
日本郵便は、値上げと同時に、再配達削減などの取り組みを強化し、サービスの効率化を進める方針だ。具体的には、置き配の推進や配達時間帯の指定オプションの見直しなどが検討されている。



