長期金利の上昇(債券価格の下落)傾向が止まらない。契約者が支払った保険料を元手に国債を運用する生命保険会社への影響は必至だ。先行きの見えない市場環境にどう対応するのか。日本生命保険の朝日智司社長に聞いた。
市場が決める金利、運用への影響は
債券市場では満期10年の「長期」や10年超の「超長期」の国債利回りが上昇(価格が下落)している。朝日社長は「生保会社は将来の保険金の支払いに備えて、超長期の国債を主に運用しています。金利は市場が決めるものであり、我々にはコントロールできません」と述べた。
その上で、金利上昇の背景について「中東情勢に伴うインフレ(物価上昇)懸念や政府の財政拡張を、市場は金利上昇の要因として織り込んでいます」と説明した。
保険差別化へ「安心圏」構築
インフレ下で債券は弱いとされる中、日本生命は保険商品の差別化を図る方針だ。朝日社長は「安心圏」の構築を掲げ、契約者が安心して保険を続けられる環境づくりを進める考えを示した。



