日本銀行の利上げで「金利のある世界」が再来し、インターネット銀行の住宅ローン戦略が転機を迎えている。「異次元」の金融緩和がもたらした変動金利は0%台が当たり前という特殊な環境は、これまでに何を生み、今後どう変わるのか。住宅ローンの新規実行額トップの常連で、最大手として知られるドコモSMTBネット銀行(旧住信SBIネット銀行)の円山法昭社長に聞いた。
現在の金利は「超緩和状態」
日銀の政策金利が6月、利上げで約31年ぶりの高水準になった。住宅ローン金利も上がる中、市況をどうみているのか。円山社長は「まだ市況に影響は与えないと思う。今の金利は歴史的に見てもものすごく低水準で、金利が上がっても超緩和状態」と話す。
「普通であれば政策金利は2%を超え、住宅ローン金利は3%台になっていてもおかしくない。この状態で金利が上がったからという理由で借りないのは、ちょっと低金利に慣れ過ぎていて、正常な感覚ではない」と指摘する。
変動金利8割の現状に問題意識
住宅ローンを組む人の8割が変動金利という現状について、円山社長は「固定金利と変動金利でこれだけ金利のギャップがあれば、変動が有利に見える。変動を選ぶ人が多くなっているのは問題だが、やむを得ない部分もある」と語る。
その上で「これは日銀の金融政策の問題で、金利が正常化され、固定と変動の金利差が大きく開かなくなれば、固定がある程度選ばれると思う」と述べた。
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