市場の荒波を最前線で注視してきたアナリストの有沢正一氏(岩井コスモ証券)が、注目の経済テーマを読み解く。楽しむところには惜しみなくお金を使う「メリハリ消費」の動向がみられる中、特に関西の消費者にはおなじみの、あの百貨店株が堅調な動きを見せているという。その背景と今後の成長の可能性は-。
「メリハリ消費」の鮮明化
総務省の家計調査では、日本の個人消費は「金額(名目)は増えているが、実際に買った物の量(実質)は横ばいか減少傾向」という現状が見て取れます。価格高騰によって食料の購入数量(実質)は減少傾向で、衣料品や家庭用品の買い替えを控える動きも顕著です。
一方、教養娯楽(旅行やイベント)や交通・宿泊、外食への支出は比較的堅調に推移しており、日常の節約に努めながらも、楽しむところにはしっかりとお金を使う「メリハリ消費」が鮮明になってきたようです。
賃金上昇が後押し
賃金の上昇が物価上昇を上回り、実質賃金がプラス圏で推移していることが背景にあるのでしょう。
ラウンドワンも上昇トレンドにあり、こうした消費動向を反映しているとみられます。



