中国の対日レアアース磁石輸出が2.2%減、世界全体は77.2%増…日中関係悪化が影響か
中国の対日レアアース磁石輸出2.2%減、世界全体は77.2%増

中国税関当局が20日に公表した貿易データによると、6月の中国から日本へのレアアース(希土類)磁石の輸出量は前年同月比2.2%減の128トンとなった。一方、世界全体では77.2%増の5649トンと大幅に増加しており、日本向けのみが減少する異常な動きを示している。この背景には、日中関係の悪化を受けた中国政府の対応が影響した可能性が指摘されている。

主要国向け輸出は軒並み増加

米国向けは38.4%増の488トン、ドイツ向けは35.3%増の1038トン、韓国向けは前年同月比で3倍増の825トンとなるなど、日本以外の主要国向け輸出は軒並み増加した。レアアース磁石は電気自動車(EV)や家電製品などのモーターに使用される重要な素材であり、世界的な需要拡大を反映している。

輸出規制強化の経緯

昨年、高市首相の台湾有事を巡る国会答弁を受け、中国政府は今年1月から日本に対し、レアアースを含むデュアルユース(軍民両用)製品の輸出規制を強化し、一部企業への輸出を禁止している。この措置が対日輸出減少の主因とみられる。

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炭化タングステン輸出も5カ月連続ゼロ

また、デュアルユース製品に含まれるレアメタル(希少金属)の一つで、切削用の超硬工具などに使われる炭化タングステンの6月の対日輸出量はゼロだった。輸出量がゼロとなるのは今年2月以降、5カ月連続となっており、規制の影響が長期化している。

中国総局の照沼亮介記者が報じた。

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