インド北部ラジャスタン州の工場を3月下旬に訪れると、屋外には6台の緊急用発電機が設置されていた。エンジン部品を手掛ける日系大手TPRの執行役員、鮎沢秀樹氏は「ここだけ(備えの)規模が違うんですよね」と苦笑いを浮かべる。
停電は月に3〜4回、溶解炉の冷却に発電機が必須
この工場は2009年に稼働を開始。主力製品である「シリンダライナ」を生産しており、ピストンの動きを支える円筒形のエンジン部品で世界一のシェアを誇る。
生産現場では停電が多く、多い月には3〜4回発生するという。部品製造のために金属を溶かす「溶解炉」は水で冷やし続けなければ事故のリスクがあるため、冷却システムを止めないよう発電機が必需品となっている。13カ国に拠点を持つが、停電対策にここまで備えるのは珍しいという。
設備対策だけでなく人材確保も課題
設備対策に加えて、人材確保も厳しい状況にある。それでも、同社はインド市場への注力を続けている。



