現役教員がビール会社を起業、ビジネス通じ教育へ貢献
現役教員がビール会社起業、教育へ貢献

現役の教員が起業したビール会社が注目を集めている。きっかけは、起業支援や異業種交流の拠点「ナゴヤ・イノベーターズ・ガレージ」(名古屋市)のビジネスコンテストで優勝したことだ。起業の目的は、ビジネスを通じて得られる経験や知見を教育に役立てることにある。

教員チームが立ち上げたドラゴンブリューイング

東海中学・高校(名古屋市)の教員が2025年1月に設立した「Dragon Brewing(ドラゴンブリューイング)」は、果実をふんだんに使ったフルーツビールを主力商品とする。現在4種類を取り扱っており、地域の企業や大学などと連携して新商品を次々と開発している。

運営の中心は教員5人。社長の杉本有優さん(29)も理科教員だ。学校のビジネス愛好会の生徒らに「『起業も一つの選択肢だ』と伝えるなら、教員自身も挑戦しなければ」と、同僚らと共にナゴヤ・イノベーターズ・ガレージに通い、起業に取り組み始めた。

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教育からビールへ、方向転換の背景

当初は教育関連での起業を考えていたが、「学習塾なら成り立つかもしれないが、教育では難しい」と指摘された。メンターと相談中にベルギービールの話題が上がり、ビールづくりに方向性を転換した。

2024年に開催されたビジネスコンテストの本番時、杉本さんは欧州で本場のビールづくりを学んでいる最中だった。同僚が事業化への本気度をアピールし、教員チームが優勝。賞金100万円を得たことで「生徒の手前、後に引けなくなった」という。

クラウドファンディングで資金調達

学校の許可を得て起業に動き、クラウドファンディングでも資金を集めた。杉本社長は「ビジネスを通じて得た経験を授業で還元したい」と語る。生徒たちにも起業のプロセスを見せることで、キャリア教育の一環としている。

ドラゴンブリューイングは今後、地域の農家と連携したビール開発や、学校での出前授業も計画している。教育現場とビジネスの融合が、新たな学びの形を生み出そうとしている。

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