最期まで自宅に住み続けるか、施設に入居するか。シニアの暮らし研究所代表で一般社団法人日本シニア住宅相談員協会代表理事の岡本弘子氏は、状況は人それぞれだとしながらも、一般論として①子どもがいない、②親族と遠く離れたひとり暮らし、③病気を持っている、のいずれかに該当する人は施設に入居したほうがよい結果になるケースが多いと指摘する。
自宅か施設かの判断基準
これらに該当しなくても、今の生活に何らかの心配事を抱えているシニアは、施設に住み替えることで精神的な負担の軽減が期待できるという。
最期まで自宅での生活が成り立つかどうかは、「お金」と「人」の問題に集約される。自宅で全面的な医療と介護を受けるための環境を整えるには、結果的に施設に入るよりも費用がかかる場合もある。十分な資産や収入があり、いざというときに頼れる人がいるなら自宅で暮らし続けても大きな問題は起きにくいが、どちらかに不安があるなら住み替えを検討したほうがよいと岡本氏は述べている。
住み替えのタイミング
住み替えを検討するファーストチャンスは60代半ばあたりだ。高齢者向けの住宅や施設は種類も数も多く、一軒一軒中身が異なる。介護という将来が目前に迫ってからではなく、早いうちに選択肢を知っておくことが重要だとしている。



