団地の2戸を1つにした「ニコイチ」リノベーション、90㎡の大空間が話題
2戸を1つにした団地リノベ「ニコイチ」90㎡が話題

大阪府の香里三井団地で、2戸を1つにつなげた「ニコイチ」と呼ばれるリノベーション住戸が注目を集めている。見た目は昭和の団地そのものだが、内部は90㎡の大空間に生まれ変わっている。

2戸分の空間を活かした設計

ニコイチ住戸では、間取りを自由に設計できるのが特徴だ。入居者は「2戸分の空間なので、どこにいてもインターホンの音が聞こえるように設置したり、インターネットの配線を回したりもしています。暮らしていて『これは困るよね』という不便なことが起きないようにしています」と話す。

もとの住戸では正面の壁面にキッチンがあったが、ニコイチでは配置を大きく変えている。

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家賃は7〜9万円台、住戸ごとに異なるコンセプト

ニコイチは、公社が一律の標準プランを展開するのではなく、事業者を公募し、提案された設計案からつくられている。住戸ごとにコンセプトは異なり、香里三井団地でもさまざまなニコイチが展開されている。

見学した住戸も、コンペで選ばれた作品をもとに実現したもので、2022年に完成した。改修の規模は大きく、家賃はほかのニコイチよりも高めの9万円台に設定されている。

ニコイチは7万円台や8万円台の住戸が多く、コストを抑えながら広さを確保したいという需要に応えることができる。90㎡の賃貸住宅を探すとなかなか見つからない中で、団地の一室に大きな空間があることは改めて驚かされる。

後編では、公社が最初に提供したニコイチである、堺市の茶山台団地を訪ねる。そこでは、横につなげるだけではない、さまざまな改修の形が見えてくる。

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