トヨタ自動車は2024年10月、新型「クラウンエステート」を発売した。今回、2.5Lハイブリッド(HEV)と2.4Lターボハイブリッド(PHEV)の2グレードに試乗する機会を得たので、その走行性能と価格帯を徹底レポートする。
クラウンエステートの位置づけと価格
クラウンエステートは、従来のセダン型クラウンとは一線を画すクロスオーバーSUV。全長4,930mm、全幅1,840mm、全高1,540mmと、存在感のあるボディサイズだ。価格はHEVが478万円、PHEVが646万円(いずれも税込)。PHEVはHEVより168万円高いが、その差に見合う価値があるのか検証する。
2.5L HEV:滑らかで扱いやすい日常ユース
まず試乗したのは2.5L HEV。システム最高出力は234ps。発進時はモーター駆動で静かで、加速はリニア。市街地での乗り心地はしなやかで、段差のショックをうまく吸収する。高速道路ではエンジンがかかるが、ノイズは抑えられており、長距離ドライブも快適だ。燃費はWLTCモードで18.6km/Lと優秀。日常使いには十分なパフォーマンスで、価格を考えればコストパフォーマンスは高い。
2.4L PHEV:圧倒的な加速とスポーティな走り
次に2.4L PHEVに試乗。システム最高出力は349psと大幅に向上。アクセルを踏み込むと、力強い加速が味わえる。0-100km/h加速は約5.8秒と、スポーツカー並みのパフォーマンスだ。また、EV走行可能距離は約90km(WLTCモード)で、日常の通勤や買い物ならガソリンを使わずに済む。しかし、価格は646万円と高額。走りを重視するなら選択肢に入るが、コスパ重視ならHEVが現実的だ。
内外装:高級感と実用性の両立
エクステリアは、クラウンらしい堂々としたフロントマスクと、クーペのようなルーフラインが特徴。インテリアは、12.3インチのデジタルメーターとセンターディスプレイを採用し、先進的。後席は広く、ラゲッジスペースも十分。HEVとPHEVで大きな違いはない。
総評:どちらを選ぶべきか
HEVは478万円という価格で、上質な走りと実用性を両立。燃費も良く、維持費を抑えたいユーザーに最適。一方、PHEVはパワフルな走りとEV走行の静粛性を求めるユーザー向け。ただし、価格差をどう評価するかは個人の価値観次第。試乗した限り、HEVで十分満足できる仕上がりだと感じた。



