LIFULL HOME'Sは7月23日、2026年4-6月期のマーケットレポートを発表した。首都圏の賃貸物件シングルタイプの平均賃料は6月に10万574円(前年同月比+19.2%)となり、4月に初めて10万円を突破して以降、2ヶ月連続で下落した。一方、ファミリータイプは16万1230円(同+16.4%)で過去最高を更新した。
首都圏賃貸市場の現状
近畿圏ではシングルタイプが6万5726円(同+10.6%)で過去最高、ファミリータイプは9万459円(同+10.3%)で前月に次ぐ高水準となった。首都圏のファミリータイプの反響数は4四半期連続で前年割れとなる一方、20~34歳の転入超過は63,797人(前年同期比-1.4%)と底堅く、シングルタイプの反響は4四半期連続で前年を上回った。
東京23区では、シングルタイプの掲載賃料は上昇を続けるが、反響賃料の上昇は鈍く、乖離が拡大。反響シェアは1-3月に50.1%(前年同期比-2.8pt)、4-6月に51.4%(同-1.4pt)と郊外シフトが継続しており、23区の掲載賃料は調整局面に入ったとみられる。
中古マンション市場の動向
6月の中古マンション掲載価格は、首都圏シングルが5,890万円(同+33.9%)、ファミリーが6,650万円(同+38.2%)でいずれも過去最高。近畿圏シングルも3,627万円(同+44.3%)で最高値を更新した。都心6区のファミリータイプは2月の1億8,063万円をピークに4ヶ月連続下落し、6月は1億6,800万円となった。
都心6区では掲載物件数が前年比+44.6%と増加する一方、高額帯の構成比が縮小し、1億-1.5億円台の物件が増加。値下げも増えており、成約件数は前年割れが続く。6月の日銀利上げを受け、購入検討者の57.4%が「やや慎重になった」と回答しており、さらなる成約鈍化が懸念される。
一方、2億円以上の物件への反響は増加し、特に港区の麻布十番駅周辺に集中。超大規模分譲マンションの中古流通が影響しているが、掲載物件数も前年比+95.6%と増えており、一部で在庫滞留の兆しも見える。
中古一戸建てと今後の見通し
6月の中古一戸建て掲載価格は首都圏で3,995万円(同+7.2%)、近畿圏で2,451万円(同+3.1%)と、マンションに比べ上昇は限定的。実需層が中心の一戸建ては、中東情勢による資材不足で新築の引き渡し遅延リスクもあり、中古へのシフトが強まる可能性がある。



