精神科医の保坂隆氏(保坂サイコオンコロジー・クリニック院長)は、ひとり老後を迎える上で最も警戒すべきリスクは「社会的孤立」だと指摘する。定年退職によるコミュニティからの離脱や、身内との付き合いが途絶えることで、意識的に社会との接点を維持しなければ孤立してしまうという。
心身の健康に重要な3つのサポート
精神医学やシニアのメンタルヘルス分野では、人間関係のネットワークである「ソーシャルサポート(社会的支援)」が大切とされている。保坂氏はこれを3つの要素に分類する。
1つ目は「情緒的サポート」。会うだけでホッとするような人や、話すことで精神的な安定を得られる「心の友」のこと。2つ目は「手段的サポート」。互いに身の回りの世話や実務的な助け合いができる関係で、例えば風邪で寝込んだときに買い出しに行ってくれる友人など。3つ目は「情報的サポート」。特定の分野に詳しく、困ったときに有益なアドバイスをくれる存在で、例えば信頼できる医療機関の情報を一緒に探してくれる人などだ。
保坂氏は、徒歩10分圏内にあいさつを交わす顔なじみがいるだけで精神的に安定するとし、心身の健康を保つために「近所に持つべき4つの居場所」を提案している。具体的な内容は有料会員向けの記事で詳述されている。



