分譲マンションの老朽化に伴う大規模修繕工事が増加し、推計では2027年以降にピークを迎える見通しだ。そのピークを前に、住民や管理組合を悩ませる二つの問題がある。
大規模修繕中の空き巣リスク
一つは大規模修繕中の空き巣対策だ。工事の際には建物全体に「足場」が組まれるため、高層階であっても足場をつたってバルコニーに侵入されるリスクが生じる。
足場を悪用された空き巣被害は、実際に発生している。昨年11月には香港で今世紀最悪のマンション火災が発生。恐らくたばこの不始末から、大規模修繕のために組まれた足場を覆うネットが一気に燃え上がり、168人もの死者を出した。その後の調査では、不適切な建材の使用や業者の談合などの問題が指摘されている。
資金不足リスクの高まり
もう一つの問題は、資金不足だ。大規模修繕には多額の費用がかかるが、修繕積立金が不足しているマンションも多い。専門家は、計画的な資金計画の重要性を指摘している。
さらに、中東情勢の影響で修繕資材の供給が遅れるケースや、コンサルタント会社による談合疑惑も報じられている。住民からは「信じられない」との嘆きの声も上がっている。



