北九州市、JR小倉駅と黒崎駅周辺の新たなまちづくり戦略素案を公表 フィジカルAIなど民間投資1兆円目標
北九州市、小倉・黒崎駅周辺のまちづくり戦略素案 フィジカルAI推進で1兆円投資

北九州市は22日、JR小倉駅(小倉北区)と黒崎駅(八幡西区)周辺のまちづくり戦略の素案を発表した。市制80年となる2043年までに、民間を中心に1兆円の投資を呼び込む目標を掲げ、フィジカルAI(人工知能)やエンターテインメント、自然関連のプロジェクトを民間主導で推進する方針だ。今年度中に戦略をまとめる。

小倉は「創造の拠点」、黒崎は「未来の生活モデル」

同市は工業都市として発展してきた一方、近年はAI関連産業が盛んでオフィス開設やマンション開発も活発だ。この機会にさらなる投資を呼び込むため、今回の戦略を策定。小倉と黒崎の両地域に特化するが、人や投資の流れを他地域にも広げ、市全体の価値を高める狙いがあるという。

小倉は「創造の拠点」と位置づけ、新しい産業や文化、交流が生まれる街を目指す。具体的には、フィジカルAIの実証実験やエンターテインメントを楽しむ空間づくり、車線を減らして歩行空間を広げる「ウォーカブルフィールド」の整備などのプロジェクトを視野に入れる。

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黒崎は「未来の生活モデルの拠点」とし、高齢者や子育て世代が安心して暮らせる街を構想。オンデマンド交通や自動運転の導入、フィジカルAIによる介護・子育て支援などの取り組みを想定している。また、黒崎再生の鍵となる商業施設「クロサキメイト」跡地については、先端技術の研究開発拠点としての活用などを民間に提示する。

投資促進パッケージを創設

こうしたプロジェクトを民間主導で進めるため、市は両地域を対象にした「投資促進パッケージ」を創設する。規制緩和や税制措置、民間開発と連動した公共投資などを総合的に行い、投資を促す方針だ。

今後は経済界や学識者、市民による会議を設置し、意見を聞いた上で戦略を策定する。記者会見で武内和久市長は「人口構造の変化やAI時代において、日本のモデルになる都市を目指す。戦略策定を待たず、できるプロジェクトは進めたい」と語った。

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