新幹線駅直結なのに、客も店も集まらず廃墟化…ダイエーが465億円投じた「西日本一高いバブル施設」の悲劇
新幹線駅直結なのに客も店も集まらず廃墟化 ダイエー465億円のバブル施設の悲劇

山陽新幹線の新神戸駅に直結しながら、客も店も集まらないショッピングモール「コトノハコ神戸」。バブル期にダイエーが465億円を投じた大型複合施設「新神戸オリエンタルシティ」の商業フロアとして開業した。現在、ワンフロアが丸ごと空き区画となり、館内には白い壁に囲まれた通路が続いている。

【現状】地下2階は完全に空き区画

コトノハコ神戸は地下3階~地上3階の商業施設で、西館と東館で構成される。地下3階にはダイエー運営のスーパーとキャンドゥ運営の100円ショップがあるが、5区画中3区画は空き。地下2階は西館・東館ともにテナントが入っておらず、「COMING SOON」と表記されたままだ。地下1階も東館にレンタカー店と理容室があるのみで、西館はすべてオフィスに転用されている。地上1階はクリニックやカフェが数店ある程度で、ほとんどが空き区画。2階も大部分が空き、3階のレストランエリアは営業中が4店舗のみで歯抜け状態。全体の約3分の2が空きテナントとなっている。

【歴史】「西日本一高い建物」として開業

新神戸オリエンタルシティはバブル絶頂期の1990年に開業。地上36階建てで西日本一の高さを誇り、商業フロアのほかホテルやオフィスを併設した。しかし開業当初から集客に悩み、テナントの撤退が相次いだ。2000年以降、売上高は半減。2003年にはダイエーが経営破綻し、施設は順次売却された。現在のコトノハコ神戸は、当初の商業フロアの一部を引き継いだ形だが、空き区画の増加に歯止めがかからない。

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【原因】駅直結の強みが生きず

新神戸駅は新幹線停車駅でありながら、周辺に大規模な商業集積がなく、観光客も素通りするケースが多い。地下2階の完全閉鎖やシャッター通り化は、モールとしての魅力をさらに損ねている。ライターの坪川うた氏は現地を取材し、「一度あきられたら終わり」というモール経営の難しさを指摘している。

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