大阪府住宅供給公社が手がける築55年の茶山台団地で、隣接する2戸を連結する「ニコイチ」リノベーションが話題を呼んでいる。通常の団地住戸の約2倍となる90㎡の広さを実現しながら、家賃は7万~8万円台に抑えられ、入居者が殺到している。
横にも縦にも広がる「ニコイチ」の発想
ニコイチ住戸は、左右に隣接する2戸を壁を抜いて一体化するのが基本。約90㎡の大空間に加え、玄関が2つ使えるため、生活の自由度が向上する。さらに2022年には、コロナ禍以降のリモートワーク需要に対応した「ニコイチeco」も登場。既存の間取りや設備を活かし、環境配慮型の再生材を使用したコンパクトな改修が特徴だ。
担当者は「なるべく既存の間取りを活かし、設備も再利用し、一部の材料は環境に配慮した再生材を使っています。大きな改修は求めていないけれど、広さが欲しいという方には、家賃も抑えられてより住みやすい住戸です」と説明する。
上下2戸をつなげた「タテニコイチ」
茶山台団地にはさらにユニークな「タテニコイチ」もある。4階と5階の上下2戸を1つの住戸として使用するもので、共用階段で上下階を行き来するスタイルだ。壁を抜かない住戸では、玄関とベランダで住戸間を行き来するなど、多様なニコイチの形が生まれている。



