サントリーホールディングスとキリンホールディングスは、2025年4月の出荷分からビール類の価格を引き上げると発表した。値上げの対象は、両社が販売するビール、発泡酒、第三のビールの一部製品で、値上げ幅は1缶(350ミリリットル)あたり約20円となる見通しだ。
値上げの背景:原料高と物流費の上昇
値上げの主な理由は、ビールの原料である大麦やホップの価格高騰、そして物流費の上昇にある。サントリーは「原材料価格やエネルギーコスト、物流費などの上昇を吸収しきれなくなった」と説明。キリンも「企業努力によるコスト削減には限界がある」とコメントしており、両社とも値上げを余儀なくされた。
値上げの詳細と対象製品
サントリーは、主力ブランド「ザ・プレミアム・モルツ」や「金麦」などを含むビール類の一部を対象に、350ミリリットル缶で20円程度の値上げを実施。キリンも「一番搾り」や「本麒麟」などで同様の値上げを行う。両社とも、2025年4月1日以降の出荷分から新価格を適用する。
値上げ幅は製品によって異なり、一部の缶ビールでは10円程度の値上げにとどまるものもある。また、業務用の樽生ビールについても、値上げを検討しているという。
業界全体への影響
ビール業界では、2023年にもアサヒビールやサッポロビールが値上げを実施しており、今回のサントリーとキリンの値上げで、主要ビールメーカー全てが値上げに踏み切ることになる。消費者にとっては、家計への負担増は避けられそうにない。
市場関係者は「原料高と物流費の上昇は今後も続く可能性が高く、ビール類の価格はさらに上昇するかもしれない」と指摘。一方で、各社は値上げと同時に、品質向上や新製品の投入で消費者の理解を得たい考えだ。
消費者の反応と今後の見通し
SNS上では「また値上げか」「ビールが高級品になる」といった声が上がっている。一方で「品質が良ければ仕方ない」と理解を示す声も見られる。ビール各社は、値上げの理由を丁寧に説明し、消費者離れを防ぎたいとしている。
今後、飲食店など業務用価格への影響も懸念される。居酒屋などでは、ビールのメニュー価格の見直しを迫られる可能性がある。



