猛暑の夏、夫婦や家族間で勃発する「ニオイ問題」。男性の汗臭や加齢臭、女性の大人臭などの悩みは暑い今こそ顕在化する。SNSなどでは「風呂キャンセル」が話題となっているが、それが体臭悪化を招くケースもある。そこで今回は、体臭ケアの二大巨頭、ロート製薬のボディソープ『デ・オウ』『デオコ』について徹底取材。「激臭枕にはどっち?」「汗っかきな中高生は?」「混ぜたら最強?」などの素朴な疑問から、正しい洗い方までを聞いた。
男と女のニオイの違い、臭い枕への対策
ニオイの元は男女共通で、汗臭や皮脂臭、汗や皮脂が酸化することで発生する酸化臭、加齢に伴い強くなる加齢臭が挙げられる。一般的に男性は男性ホルモンの影響で皮脂量が多く、ベタつき由来の男臭が発生しやすいため、『デ・オウ』はニオイの元を徹底洗浄し、体臭や汗などのニオイの発生を防ぐ設計にしている。一方の『デオコ』は、女性のニオイは年齢を重ねることで変化することに着目。皮脂や汗などニオイの元をしっかり洗浄しつつ、女性の体臭に含まれ、年を重ねるごとに減少する甘い香り・ラクトンを香料として補い、大人臭をケアするブランドとなっている。
「夫の枕が強烈にくさい」という切実な声については、枕の嫌なニオイは頭皮や首回り、耳の後ろの汗や皮脂が付着し、酸化や雑菌が繁殖することで発生する。とくに男性は皮脂量が多いために女性より強いニオイを発しがち。『デ・オウ』にはニオイの元となる皮脂や汚れを吸着するトリポーラスという特殊な炭と殺菌の有効成分を配合しているため、しっかり洗ってニオイの原因を取り除くことがオススメだという。
世代別の選び方、中高生や10代女子は?
女性の大人臭については、汗臭や皮脂臭によるものもあるが、若い女性特有の甘い香り成分(ラクトン)が減少することが原因であることが多い。まずは『デオコ』を使うといいとしている。10代の男子は新陳代謝が非常に活発でニオイが強くなりがちなため、汗をかく機会が多い中高生男子には『デ・オウ』を使い、とくに首回りや背中、脇、足など汗や皮脂が溜まりやすい箇所をしっかり洗うことを心がけるようアドバイスする。
10代女子のニオイ悩みは、部活や体育、制服で蒸れるなど汗によるものがほとんど。白泥(ホワイトクレイ)という細かい粒子を採用した『デオコ』は、普通のボディソープでは取り切れなかった毛穴の奥の汚れや皮脂まで吸着し、ニオイの元をしっかり洗浄できる。清涼感のあるふんわり甘い香りも楽しめるため、若い世代にも使ってほしいとしている。
家族で1本にまとめるなら? 混ぜるのはNG?
家族で1本にまとめたい場合、汗や皮脂が気になりやすい方が多い家庭なら『デ・オウ』、年齢で体臭が変わってきた、あるいは清潔感のある柔らかい香りを楽しみたいという方が多い家庭なら『デオコ』を選ぶのがよいという。ロート製薬では“シェアデオコ”という言葉が生まれたほど、家庭内で『デオコ』を共有している社員が多いそうだ。
近年、男性の「デオコ需要」が伸びており、男性からも「デオコの洗浄力で満足だし、香りが好きだから」という声が寄せられている。『デ・オウ』は男性の加齢臭への解決策として2013年に発売がスタートしたが、近年、ニオイケアを日常的な身だしなみとしてとらえている男性が増えていると感じるという。
『デ・オウ』と『デオコ』を混ぜて使うことについては、それぞれ単体で使った時に洗浄力や有効成分の働き、泡立ち、使用感、香りなどのバランスが最適になるよう設計しているため、混ぜるとそのバランスが崩れ、効果を十分に発揮できなくなるとともに、泡立ちや洗い流しやすさ、香り立ちも変わってしまう。混ぜるのはオススメしないとのこと。
風呂キャンセルの影響と正しい洗い方
「風呂キャンセル」については、ニオイ対策では日中にかいた汗や皮脂、ほこりなどの汚れをその日のうちに洗い流すことが重要。お風呂に入らないと、寝ている間にそれらの汚れが酸化したり、菌の影響を受けたりして、枕や寝具に嫌なニオイをもたらすとともに、翌日の体臭にもつながる。夜にしっかり洗って清潔な状態で寝ることがニオイ対策の基本だという。
食習慣と体臭の関係については、一般的には食事と体臭には深い結びつきがあると言われており、食べるものによって体臭に違いが生じると言われている。また、ストレスを感じることで発生するストレス臭などもあり、生活習慣や環境の変化は体臭に影響を及ぼすと言える。ストレス臭に対応した商品ではないが、ストレスによって自律神経が乱れ、汗や皮脂の分泌が活発になるといわれているため、その時々の自分の状態に合わせて選択してほしいとしている。
夏が終わった後のケアについても、冬も厚着や暖房、分厚い布団の使用で衣類や寝具の中が蒸れて汗をかきがちで、皮脂は季節を問わず分泌されている。夏が過ぎたからといって気を抜かず、1年を通してニオイケアを意識するよう呼びかけている。
正しい洗い方については、ゴシゴシ洗いは力の強さによっては肌が傷つくこともあり、肌のバリア機能の低下や乾燥、刺激につながる可能性があるため避けるべき。また、泡パックのように長時間製剤を肌の上に置くのも乾燥や刺激につながる可能性があるため避けること。まずは全身をしっかりお湯で予洗いし、その後タオルやスポンジ、または手に製剤をとってきちんと泡立て、全身を優しく洗う。『デ・オウ』と『デオコ』は、とくにニオイが気になる箇所は製剤を直接手で塗り込んで洗う“塗り洗い”を推奨している。塗り込んだ後は泡立てて、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流すことが大切だ。
7月31日、戸越銀座温泉ならぬ「戸“塗”銀座温泉」で行われた『デ・オウ』イベントに登壇したロバート秋山竜次さんも「塗り洗い」派だった。イベントで秋山さんは「優しい使用感で、アブラを取り去ってくれた。『デ・オウ』を使ってからデオドラントをあまり使わなくなった」と話したという。
洗い残しがちな「盲点のパーツ」としては、脇や足、デリケートゾーンに加え、耳の後ろと髪の生え際、首の後ろ、背中の上部が挙げられる。枕が臭くなる方は、シャンプーとボディソープの境目になる部分がどちらでも十分に洗えていない場合が多いため、意識的に洗うことが重要だ。
最後に、家族のニオイの変化に戸惑う読者へ向けて、「ニオイの変化は、年齢を重ねるにしたがい誰にでも起こる自然な現象です。不安になるのではなく、その時々に合わせたケアで対策をして、ニオイを気にせずに、大切な人との時間や自分時間を思い切り楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを送った。



