パナマ運河庁は20日、エルニーニョ現象による干ばつの影響で、大西洋と太平洋を結ぶパナマ運河の通航量を来月から削減すると発表した。
通航制限の具体的な内容
同庁によると、9月3日からパナマ運河を通過できる船舶の数を1日あたり36隻から34隻に削減し、9月15日からはさらに32隻まで減らす。運河の運用は2つの人工湖に蓄えられる雨水に依存しているが、「運河の集水域で予想を下回る降雨量となっている」として、運河の「長期的な持続可能性」を高めるための措置が必要になったとしている。
すでに実施されている節水対策
同庁はすでに、大型船の最大喫水(水面から船底までの深さ)を引き下げるなどの節水対策を実施している。中米はエルニーニョ現象に伴う深刻な干ばつに見舞われている。
エルニーニョの影響と背景
エルニーニョは南米・ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より高くなる現象で、世界各地で熱波や干ばつなどの異常気象を引き起こすとされている。今年の現象は歴史的な水準になる可能性があるという。19日にはホンジュラス政府が、80%の地域に干ばつ警報を発令した。
パナマ運河の重要性と現状
世界の海上貿易量の約5%がパナマ運河を通過しており、米国東海岸と中国や韓国、日本などアジア各国を結んでいる。今年に入り、米国とイスラエルのイラン攻撃に伴う中東情勢の緊迫化を受け、パナマ運河を利用する船舶が急増していた。



