英中銀、金利据え置き 利下げ判断は控える
英中銀、金利据え置き 利下げ判断は控える (16.07.2026)

イングランド銀行(BOE)は20日、金融政策委員会(MPC)を開催し、政策金利を5.25%に据え置くことを決定した。市場では年内の利下げ開始観測が強まっているが、委員会はインフレ見通しの不確実性を理由に、慎重な姿勢を崩さなかった。

投票結果は7対2で据え置き

MPCメンバー9人のうち、7人が据え置きを支持し、2人が0.25%の利下げを主張した。利下げを求めたのは、スワティ・ディングラ委員とデイブ・ラムズデン委員の2人。前回会合では、ハスケル委員とマン委員の2人が利上げを主張していたが、今回は全員が利上げを支持せず、タカ派姿勢が後退した。

BOEは声明で「金融政策は、中期的にインフレを2%目標に持続的に戻すために十分な期間、制限的な状態を維持する必要がある」と強調。その上で「金利の経路は、経済見通しに関するデータに依存する」と述べ、データ次第の姿勢を改めて示した。

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インフレ鈍化もサービス価格の伸びが課題

英国の消費者物価指数(CPI)上昇率は、2022年10月に11.1%でピークを打った後、2024年4月には2.3%まで低下。BOEは今後数カ月で目標の2%に近づくと予想している。しかし、サービス価格の上昇率は5.9%と依然高く、賃金上昇圧力も続いているため、BOEはインフレの根強さを警戒している。

ベイリーBOE総裁は記者会見で「インフレ率は目標に近づいているが、まだ勝利を宣言する段階ではない」と述べ、早期利下げに慎重な姿勢を示した。市場では、8月の次回会合での利下げ開始確率は約50%と見込まれている。

経済見通しは改善も、政治リスクが影

BOEは2024年の英GDP成長率予測を0.5%に上方修正した。また、2025年は0.75%、2026年は1.0%と緩やかな回復を見込む。しかし、7月4日に迫る総選挙を控え、政策の不透明感が投資や消費に影響を与える可能性がある。

市場関係者の間では、利下げが遅れれば経済成長が鈍化するリスクがある一方、早期利下げがインフレ再燃を招く懸念も指摘されている。BOEは次回会合(8月1日)で、新たな経済予測を公表する予定だ。

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