東条英機の文書約300点が国会図書館で公開 戦中と戦後の「明暗」鮮明に
東条英機の文書300点、国会図書館で公開

米国との開戦当時に首相を務め、敗戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)で死刑になった東条英機が残した文書約300点が見つかり、国会図書館で閲覧できるようになった。東条が政権の中心にいた戦中のものと、戦争責任を問われて勾留された戦後のものが半分ずつで、人生の明暗が鮮明に読み取れる。

「東条英機関係文書」は、東京裁判開始から80年になる今年、遺族から国会図書館に寄贈された。数年前に遺族宅で、段ボール箱数個分の書簡などが見つかった。

戦中の文書、軍や政治の重要人物からの書簡

戦中の文書には、陸軍大将で首相となった東条の経歴を反映し、軍や政治の重要人物から届いた書簡が目立つ。

陸軍航空総監だった1939年、海軍で連合艦隊司令長官となる山本五十六から、中国での重慶爆撃やソ連とのノモンハン事件について考えを伝えられている。近衛文麿内閣で陸軍大臣となった時期の文書も含まれる。

巣鴨プリズンで書かれた戦後の文書

戦後の文書は、東条が巣鴨プリズンで書いたものが含まれ、戦争責任を問われて勾留された時期の記録となっている。戦中の文書と戦後の文書が半分ずつという構成から、政権の中枢にいた時期と、戦争責任を問われた時期という人生の明暗が対照的に読み取れる内容となっている。