福井県立恐竜博物館(勝山市)で特別展「竜脚類~大地を揺るがした地上最大の生き物~」が開かれている。竜脚類はなぜ史上最大の陸上動物になれたのか、その巨大化と進化の謎に迫る。
全長19メートルのシンジャンティタン骨格を展示
会場には、首が体の半分を占めるマメンチサウルスの全身骨格や欧州最大の恐竜トゥリアサウルスの前半身の骨格などが並ぶ。歯の形や胴椎の構造から、巨大化の理由を「植物をかまずにのみ込む」「効率的な呼吸の仕組み」「成長が速い」といった研究成果をもとに解説している。
注目は、ジュラ紀のアジア最大級の竜脚類シンジャンティタンの骨格標本。中国で発掘され、化石が地層に埋まっていた状態を複製したもので、日本初公開。全長19メートルの骨格が展示室に弧を描く。
国内13か所の竜脚類化石を集結
シンジャンティタンの後方には、兵庫県丹波市で発見されたタンバティタニスの全身骨格(全長約15メートル)など、日本国内13か所で見つかった竜脚類の化石を集めたゾーンがある。同博物館の湯川弘一研究員は「日本の竜脚類を一望できるまたとない機会」と話す。
また、スペインで見つかった竜脚類の足跡化石(学名・イニエスタポドゥス)のレプリカも展示。学名は同国の有名なサッカー選手にちなんで付けられた。
関連イベントも多数開催
特別展に関連し、特別講演会やシンポジウム、セミナーが予定されている。9月5日には英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのフィリップ・マニョン教授が「竜脚類の進化」について講演。9月6日にはシンポジウム「竜脚類はなぜ史上最大の陸上動物になれたのか?」が開かれる。8月23日には同博物館の湯川弘一研究員によるセミナーも行われる。
特別展は11月3日まで。休館日は9月9、24日、10月14、28日。開館時間は午前9時~午後5時(7月18日~8月16日は午前8時30分~午後6時)。観覧料は一般1800円、高大生1600円、小中生・70歳以上1000円。原則、日時指定券の事前購入が必要。主催は「竜脚類」実行委員会(福井県立恐竜博物館/読売新聞社)。



