米航空宇宙局(NASA)の研究者が、月面に最近形成された巨大なクレーターを発見した。NASAのブログによると、「マクゲッチン」と命名されたこのクレーターは直径約222メートル。2024年春に、3~6階建てのビルに相当する大きさの彗星か小惑星が月面に衝突したことで形成されたとみられている。
100年に1度の衝突規模
NASAはブログで「科学者らは、この規模の衝突が月で起きるのは100年に1度あるかないかと推計している」と述べた。マクゲッチンは2024年春から存在していたが、画像処理研究者のロバート・ワグナー氏がNASAの月周回探査衛星「ルナ・リコネサンス・オービター(LRO)」の新しい月面スキャンデータをチェックしていた際に気付いたことで発見された。
太陽系最大級の新形成クレーター
LROの画像データにおいて、マクゲッチンは「暗い輪に囲まれた大きな明るい点」として捉えられていた。16日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表された研究報告によると、マクゲッチンは太陽系でこれまでに発見された新形成クレーターの中では最大規模だという。
有人月探査への期待
月にはマクゲッチンよりもはるかに巨大な既存のクレーターが数多く存在するが、新たなクレーターの形成過程をリアルタイムで研究することは、月の地質学的な理解を深めるのに役立つ。米国および中国が現在計画している有人月探査ミッションに向けた準備をより充実させることにつながると期待されている。月には大気がほとんどないため、宇宙ごみや天体が減速したり燃え尽きたりすることなく表面に衝突する。



