国際自然保護連合(IUCN)は22日、世界のサンゴ礁の生態系について、96%が今後50年以内に崩壊する可能性が極めて高いとする評価結果を明らかにした。地球温暖化の影響で海水温の上昇が続き、広範囲にわたって死滅を招く恐れがあるという。
生態系レッドリストでの分類
IUCNが発行する「生態系レッドリスト」では、生態系の最悪の状態を「崩壊」とし、崩壊するリスクが高い順に「深刻な危機」「危機」「危急」などと分類している。IUCNなどの国際チームは、世界80以上の国・地域にある127か所のサンゴ礁の生態系について、分布域や周辺環境などから崩壊リスクを予測した。
評価結果と今後の見通し
その結果、現在30か所(24%)が「深刻な危機」に分類されており、2075年までに96%にあたる122か所に拡大すると評価した。残る5か所は既に崩壊しているか、データ不足で評価できなかったという。
IUCNは「地球規模での保全活動で、依然として結果は好転させられる」と指摘し、温室効果ガスの排出削減などの温暖化対策を呼びかけている。