アン・ハサウェイさん、国際女性デーに「不屈の意志」を祝福
アン・ハサウェイさん、国際女性デーに「不屈の意志」を祝福

国連女性機関(U.N. Women)の国際女性デーの式典で、親善大使のアン・ハサウェイさんは根強い女性差別の現状を指摘した後、それでもこの日を祝うべきかと問いかけた。まず私見として肯定し、さらに皆も祝うべきだと論を進めた。

苦難の中で祝う理由

ハサウェイさんは「このあらゆる悲しみの中で、不平等の紛れもない現実の中で、そして(女性に対する)不公平がいまだに存在する中で、それでも私たちは(国際女性デーを)祝うのでしょうか」と問いかけ、「単なる個人的意見ですが、答えはイエスです」「そうです、絶対に祝うべきです」と述べた。

その上で「黙っているよう求める世界の中で沈黙を拒み、行動を選んだ女性たちがいます。それにより正義を奪われることを決して受け入れなかった彼女たちの勇気と力をたたえることは、私たちにとってこの上ない栄誉です」と強調。「私たちは、彼女たちの反抗する意志をたたえます。そして私たちもまた、たたえることを通して不屈の意志を示すのです」と語った。

スピーチの言葉を読み解く

英出身の同僚によると、celebrate は記念日など特別な日や出来事を祝うことで、楽しさやうれしさなど肯定的な意味合いが大きいため、抜粋では段階的にその意義を確認しながら話を展開しているという。

the women とは、性暴力などに屈せず立ち上がった女性らを指す。“who would not be denied their justice” は文字通りには「正義を拒否されない人たち」で、who fought for their justice と言い換えられると同僚は説明する。

defiance は屈しないこと、立ち向かうことで、defiant は形容詞だ。元になる動詞は defy で、映画化もされたミュージカル「Wicked」の劇中歌「Defying Gravity」を思い出す。周囲の目や期待、圧力など自分を縛るものを重力(gravity)に例え、自分を信じ束縛から飛び立つ気持ちを歌った曲だ。

公正な世界の実現を呼びかけ

ハサウェイさんは、個人の小さな行動であれ、政府や社会の大きな改革であれ、公正な世界の実現を目指す人たちを祝福しようと呼びかける。その人たちは「cornerstone of accountability」(正当な責任を負わせる社会の重要な礎)であり、「They have kept the momentum of progress moving forward to all corners of the world.」(改革が世界の隅々へと広がるよう推し進めた)とたたえる。

cornerstone は建築物の角にある礎石で、ここが弱いと全体が安定しない。転じて、物事の重要な役割も指す。また、accountability は自分の行為に対して責任を取ることだ。日本語では「説明責任」と訳されることが多いが、必ずしもそれだけに限らない。