東京都美術館で開館100周年を記念した特別展『東京都美術館開館100周年 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び』が、2026年11月14日から2027年3月28日まで開催される。同展では「印象派の殿堂」として知られるオルセー美術館のコレクションから、絵画・彫刻・工芸・写真など約110点が展示される。特に、ジャン=フランソワ・ミレーの「落穂拾い」は23年ぶり、フィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」は16年ぶり、ポール・ゴーガンの「アレアアレア」も16年ぶりの来日となる。
オルセー美術館の至宝が一堂に
本展は「いまを生きる歓び」をテーマに、ミレー、ルノワール、モネ、ゴッホなど巨匠たちの作品が集結。オルセー美術館の至宝がパリを離れ、東京で展示されるのはこの機会だけだ。展示空間はフランスのセノグラファー、セシル・ドゥゴ氏がデザインし、歓びにあふれた会場を創り出す。
ミレー「落穂拾い」
1857年に制作された「落穂拾い」は、貧しい農民を救済するために刈り入れ後に畑に残された落ち穂を拾う3人の女性を描く。前景と後景の巧みな対比により、後方の明るい一帯には刈り入れを終えた人々と豊かな恵みが見える。シンプルで力強い造形と安定した構図、静謐で光が降り注ぐ画面は、同時代の農村を描きながらも聖書の一場面を思わせ、たくましく生きる人々の気高さや尊厳を感じさせる。
ゴッホ「星月夜」
1888年、南仏アルルに移ったゴッホは星月夜に魅了された。本作は同年9月、街外れからローヌ川越しに南西の夜空と市街地を臨む情景を描いたもの。ゴッホは弟テオへの手紙で「夜は昼間よりもいきいきしていて、色彩が豊か」と記しており、星とガス灯、川面に映る光が輝くように表現されている。前景の2人の人物は「恋人たち」とされている。
ゴーガン「アレアアレア」
1891年、ゴーガンは近代社会の影響を逃れ、原始的な暮らしを求めてタヒチ島へ旅立った。島の暮らしはすでに西欧化していたが、伝統的な暮らしや島の信仰を描き込みながら、自らが憧れた情景をカンヴァスに留めた。「アレアアレア」はタヒチ語で歓びや楽しいとき、陽気さを意味する。
展覧会概要
会期は2026年11月14日から2027年3月28日まで。開室時間は9時30分から17時30分(金曜日は20時まで)、入室は閉室の30分前まで。休館日は月曜日、11月24日、12月22日から2027年1月3日、1月12日、3月23日。ただし11月23日、1月4日、1月11日、3月22日は開室。会場は東京都美術館企画展示室。観覧料は一般2400円、大学・専門学校生1300円、65歳以上1600円。12月8日から18日の平日は大学・専門学校生無料。



