コメ価格が3週ぶりに値下がりも高止まり状態は継続
農林水産省は2月20日、全国約6千の小売店で2月9日から15日にかけて販売されたコメ5キロの平均価格が、前週比33円安い4112円だったと発表しました。これは3週間ぶりの値下がりとなりますが、依然として価格の高止まり状態は解消されていません。
地域別の価格格差が顕著に
全国を9地域に分けて分析した結果、8地域が4千円台前半の価格帯に留まりました。最も高い価格を記録したのは北陸地域の4243円で、東海地域が4220円、東北地域が4163円と続いています。一方、最も安価だったのは九州・沖縄地域の3931円でした。
中小スーパーの価格動向と銘柄米の下落
同時に発表された中小スーパー千店舗のコメ平均価格は、前週比82円安の4122円となりました。さらに、銘柄米の価格は4週連続で下落傾向を示しています。
需給バランスと価格高止まりの背景
2025年産米の生産量は需要を大きく上回っており、需給バランスは緩和傾向にあります。しかし、全国各地の農業協同組合(JA)が農家に対して高い代金を支払い、コメを買い集めている状況です。
このため、集荷業者と卸売業者間の取引価格が高止まりしており、小売段階での販売価格も下がりにくい構造が続いています。生産と消費の間に存在する流通段階での価格維持メカニズムが、消費者への価格転嫁を抑制している要因と考えられます。
今後の価格動向については、需給状況の改善と流通段階での価格調整の進展が注目されます。消費者にとっては、依然として高いコメ価格が家計に与える影響が懸念される状況が続いています。



