高野山・根本大塔の立体曼荼羅、弘法大師の遺産が今も祈りの源泉に
高野山根本大塔の立体曼荼羅 祈りの源泉

朱塗りの柱に描かれた菩薩の奥で、金色に輝く本尊の胎蔵大日如来が鎮座する。外の強い日差しが照りつけるなか、ほの暗い内部の空間が心地よい。招き入れられたかのように、そっと手を合わせる参拝者の姿も見られた。

立体曼荼羅の壮大な空間

高野山真言宗・総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)の根本大塔では、4体の如来と柱16本の菩薩が本尊を囲んで立つ。朱と金で彩られた三次元の空間そのものが万物であり、仏の世界。真言密教の真理を表す立体曼荼羅だ。

歴代天皇を供養する法会「御国忌」

今月15日にはここで歴代天皇を供養する法会「御国忌」が営まれた。14世紀以来、続いてきたという。

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歴史と再建

塔は開祖の弘法大師空海が建立を始め、入定後の887年頃に完成した日本最初の多宝塔とされる。度々の焼失を経て、1937年に再建された現在の塔は高さ48.5メートル。壮大な空間は祈りの源泉でもある。

伽藍の維持管理などを担う伽藍維那の東山教清さん(51)は「仏さまと私たち人間はつながっている。そう感じられるのがこの場所です」と語った。 (浜井孝幸)

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