九州各地のテーマパークや遊園地で、大規模投資による園内刷新が活発化している。コロナ禍で低迷したレジャー市場は、訪日客の増加などにより復調が鮮明。各施設は人気キャラクターの知的財産(IP)を活用したり、新アトラクションを導入したりして、新たな客層の取り込みを図っている。
ハウステンボス、ミッフィーとエヴァで若年層獲得
長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボス(HTB)は、最大規模の投資により昨年6月、オランダ発祥の絵本キャラクター「ミッフィー」のエリアをオープン。開業から30年以上が経過し、客層の約4割が60歳以上となっていたため、若年層の呼び込みを狙った。直後の同年7~12月の来場客数は前年同期比15%増加し、若年層が目立つようになったという。
今年4月には、海外でも人気の高いアニメ「エヴァンゲリオン」と提携したアトラクションもオープン。その後1か月間の客数は前年同期比3割増となった。高村耕太郎社長は「IPと連動した飲食店のメニューやホテルの客室内装をつくることで、園内の消費拡大を図れる」と語る。
テーマパーク市場、コロナ後過去最高の売上高
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」(2024年で終了)によると、遊園地・テーマパークの2024年の売上高は8926億円と、コロナ禍前の2019年(7184億円)を2割上回り過去最高を記録した。訪日客の増加が市場拡大を牽引している。
東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのように、近隣に巨大な都市圏や充実した交通網がない九州では、再訪客や訪日客の取り込みに一層の工夫が必要だ。その大きな武器となるのがIPである。
ハーモニーランドなど他施設も刷新
大分県のハーモニーランドも滞在型リゾート化を進めており、九州各地のテーマパークで刷新の動きが広がっている。各施設は独自の戦略で競争力を高め、地域経済の活性化にも貢献している。



