北陸新幹線の延伸ルートを巡り、自民党と日本維新の会による与党整備委員会は15日、福井県小浜市などを経由する「小浜・京都ルート」を正式に採用することを決定した。京都市内に設置予定の新駅については、京都駅から約5キロ西のJR桂川駅近くに設ける「桂川案」が採用された。早期開業に向けた工期の短さや地元の意向を考慮した結果とされる。
小浜・京都ルート採用の経緯
延伸ルートは2016年に政府と当時の与党・自民、公明両党が京都駅経由を念頭に置いた小浜・京都ルートに一旦決定していた。しかし、2025年に与党入りした日本維新の会から費用対効果などの再検討を求める声が上がり、滋賀県米原市を通る「米原ルート」など8つのルート案が再検討の対象となっていた。
開業による利益を費用で割った費用対効果は、既に開業した区間を含めて一体的に評価した場合、小浜・京都ルートが1.1となり、他の全てのルートの1.0を上回っていた。この数値が最終判断の重要な要素となった。
3案から桂川案に絞り込み
今月10日の整備委員会では、両党が案を持ち寄り、実質的に3案に絞り込んでいた。すなわち、小浜・京都ルートのうち京都駅を通る「南北案」、桂川駅近くに新駅を設ける「桂川案」、そして米原市で東海道新幹線に乗り入れる「米原ルート」の3案である。
米原ルートはJRや沿線自治体との合意形成の難しさが懸念され、南北案は京都市内での地下トンネル工事が地下水に与える影響が選定の障害となった。一方、桂川案はこれらの課題が相対的に小さく、工期の短さも評価された。
工事期間は26年、早期開業へ
国土交通省などによると、桂川案の工事期間は26年間と見込まれている。北陸新幹線は東京から北陸地方を経由して大阪を結ぶ計画で、2024年には金沢(石川県)―敦賀(福井県)間が開通している。今回の決定により、残る敦賀―大阪間の建設が本格化する見通しだ。
自民党と日本維新の会は、早期開業に向けて引き続き協力していく方針を示している。



